ドイツ留学から帰国された方や、ドイツの大学へ入学希望、
または現地での就職を希望する方が多く受験するドイツ語検定試験(Goethe Zertifikat)。
本記事ではドイツ語検定のゲーテ(Goethe Zertifikat)試験をドイツで受験するにあたって、試験当日に必要な持ち物、当日のスケジュール、気を付けたほうがいいことをまとめました。
本記事はドイツ国内でゲーテ試験を受ける方対象に書いています。また当日のスケジュールについてですが、今回は私が受験したB2レベルの場合を説明しています。 レベルによって時間配分などが異なる場合がございますので、ご了承ください。
こんな方におすすめ
- これからゲーテ試験を受けるつもりだ
- ゲーテ試験当日に必要な持ち物を知りたい
- ゲーテB2試験の当日の流れを知りたい
▼ゲーテ試験の対策を知りたい方はこちら
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ドイツ語試験:ゲーテB2に合格する勉強法(試験対策・問題集)
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Contents
ゲーテ試験当日に必要な持ちもの
ゲーテ試験当日に持って行くべき持ち物は以下の通りです
- 身分証明書
- ボールペン
- 封筒
- 腕時計
- 単語帳(参考書)
- 水筒
- 昼食・軽食
身分証明書(パスポート)
試験前に本人確認のため身分証明書の提示を求められます。
もし忘れて提示できない場合は受験資格を失ってしまう可能性がありますのでお気を付けください。
尚、身分証には、パスポートあるいは滞在許可証(カード)の提示が必要となります。
どうかお忘れずに。
ボールペン
日本では試験といえば『鉛筆・消しゴム』ですよね?
しかし、ヨーロッパでは基本『ボールペン』です
ですので、ゲーテの試験では『鉛筆・シャーペン』の使用が禁止とされています!

間違えてしまった場合は消したいマークシートの部分を黒く塗りつぶして、新しい答えの方の選択肢に✖印を書きます。
気を付けなければならないないのが鉛筆と消しゴムがあれば何度も書き直せるのですが、ボールペンだとそういうわけにはいきません。
もし不安であれば、練習問題を解くときにもボールペンで解答欄にマークしていくといい練習になります。
もちろんですが、ライティングもボールペンのみです。
だからといって一文字も間違えるな!とは言いませんが、
解答用紙が斜線だらけにならないよう気をつけましょう。
ですので、ライティングを練習する際にもボールペンで書くことを推奨します。
ゲーテの試験では『黒か青色のボールペン』が指定されています。
わたしは当日、インクが出なくなったときのために2本もっていきました。
結果通知に必要なA4サイズの封筒
これは任意ですが、もし郵送で結果を送付してもらいたい場合は、受験者本人が事前に『封筒』を用意する必要があります。
合格証はA4サイズで発行されますので、封筒もA4サイズ(DIN‐A4)のものを用意してください。
その封筒に、自分の名前・住所も必ず記入してください。
そして気を付けなければならない点がもう一つあります。
送付してもらうには、封筒だけでは受理してもらえません。
それでは何がほかに必要かというと、『切手』です。
ドイツ国内の受験の場合、A4サイズの場合は1.55€です。
切手をドイツ国内で買う方法はいくつかありますが、私は郵便局に行くのが面倒だったので、ネット上で購入し印刷したものを切って封筒に貼り付けました。
ドイツで切手をオンライン購入・印刷→郵便ポストに投函 | 追跡可
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ドイツで切手をオンライン購入・印刷→郵便ポストに投函 | 追跡可
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わざわざ外に買いに行かなくてもオンラインで切手の購入ができるのでとても便利です!
ということで、封筒を用意する場合は必ず名前・住所の記入と切手をお忘れずに。
送付を希望されない方
送付を希望されない方は、結果が出たあとに直接会場またはゲーテインスティテュートの受付で受け取る必要があります。
どこで受け取りできるかは、会場によっても異なる可能性もありますので詳細は試験前にメールで送られてくる書類でご確認ください。
腕時計
試験当日、教室内には時計がありましたが少し小さくて後ろの席に座っていた受験者は見辛かったと思います。
もし見辛かった場合のときのために、腕時計を持参しましょう。
ゲーテの試験は時間との勝負ですので、時間管理はしっかり行いましょう。
ノートもしくは単語帳
リーディングの後とリスニングの後に15分ほどの休憩が設けられています。
また筆記試験後の昼休み、口頭試験待ちの間などところどころで自由な時間がありますから
その間はぜひ、持参した単語帳やノートなどを見返す時間として活用しましょう!
水筒
人間だれしも、緊張すると喉が渇くものです。
ゲーテ試験は1日がかりで行われます。
特にドイツ国内で受験される場合は日本のようにどこにでも自販機やコンビニがあるわけではありません。
かならず水筒なりペットボトルなりを持参しこまめに水分補給しましょう!
昼食・軽食
基本的に試験は午前中が筆記試験、昼休みをはさんで、午後は口頭試験の流れで行われます。
お昼ごはんを食べる時間は十分にあります。
会場内には必ずしも売店がある(または開いている)わけでもありませんから、
お弁当、もしくは事前にスーパーやパン屋さんなどで何かしら買ってから会場へ向かうようにしましょう。
また各モジュールの試験の間に15分程度の小休憩があります。
小腹がすいたときのために、チョコレートやクッキー、ガムなどのおやつを携帯しておくといいと思います。
空腹だと集中力がきれてしまいますからね。。。笑(特にわたし)
ゲーテ試験当日の流れ
ゲーテ試験当日のおおよその流れは以下の通りです
step.1
会場入り、待合室で待機
step.2
試験会場である教室に移動
step.3
リーディング
step.4
休憩
step.5
リスニング
step.6
休憩
step.7
ライティング
step.8
お昼休憩
step.9
試験終了
会場入り:何分前に試験会場に着いていればいい?
ゲーテから送られてくる書類の中に、「時間には余裕をもってお越しください」と記載されています。
なぜなら試験時間に遅れると、受験することができなくなってしまうからです。

わたしは30分前には到着していたほうがいいと思います。
会場へ公共機関を使っていくのなら、遅延も考えられますし会場までたどり着く途中で迷ってしまう可能性もあります。
試験が行われる教室には鍵がかかっており、試験官が来るまでとなりの待合室で待つ必要がありました。
試験開始30分前に到着したところ、すでに何人か待合室に受験者が居ました。
この間に語彙の復習や、トイレの場所を確認しました。
教室にて:試験開始前に行われること
試験時間に近くなると、待合室から試験が行われる教室に移動します。
会場によって変わるかもしれませんが、私の場合は、席に指定がなかったため好きな席に座ることができました。
待合室で待っている間、もしくは移動した教室内で、本人確認のため身分証明書の提示を求められます。
もし忘れて提示できない場合は受験資格を失ってしまう可能性がありますのでお気を付けください。
尚、身分証には、パスポートあるいは滞在許可証の提示が必要となります。
そしてその際に、結果を郵送してほしい方は『封筒』も一緒に渡してしまいましょう。
せっかく持ってきたのに、渡し忘れがあっては後々困りますからね。。
あと携帯・スマホも回収されます。かならず電源を切ってから渡してください。
携帯は筆記試験後返却されます。その間は使えません。
非常時でどうしても誰かに連絡しなければならない際は試験管に一言いえば休憩中使わせてもらえると思います。
リーディング(Lesen) 65分
試験はまずリーディングテストから始まります。
問題が配られても試験官から声がかかるまでは開けてはいけません。
試験官の説明にあわせて、名前などを記入する必要があります。
リーディング対策についてはこちらの記事をご参考ください
休憩15分
リーディング・リスニングの試験後にかならず15分程度の小休憩が設けられます。
その際教室内には居てはならず、受験者は貴重品を持って外もしくは待合室で休憩を取らねばなりませんでした。
教室には鍵が掛けられ、休憩のあいだ受験者が入れないようになります。
また筆記試験が終わるまで携帯も触れないので、休憩時間は基本的に単語帳などを見返したり、お手洗いに行くなどして過ごしました。
また、このタイミングで午後に行われる口頭試験の時間とペアの相手がわかることもあります。
リスニング(Hören)40分+5分
休憩後は、リスニングテストです
音声が終わった後の5分間は、答えを解答用紙に書き写す時間として設けられています。
リスニングテストの際のコツはこちらの記事にまとめてありますのであわせてご覧ください
休憩15分
ここでも再び休憩が入ります。
携帯はまだ回収され使えない状況なので、ここで復習をしたり、軽食を食べたり、お手洗いにいきましょう。
口頭試験の時間とペアの相手は休憩中にわかる
午後に行われる口頭試験の時間とペア相手ですがリーディングまたはリスニングの試験後に試験管から
口頭試験の時間とペアの相手が発表されます。
その際に試験管が「遠方から来た人、もしくはこのあとすぐ何か予定がある人」がいるかどうかを確認します。
申し出た方が居た場合には時間やペア相手を誰かと入れ替えるなどして考慮されていました。
ココがポイント
ペアの相手がわかったら、その場で顔を覚えてください!
そして休憩時間に積極的に話しかけてみましょう。
これは口頭試験の前に少しでも相手のアクセントや発音に慣れていたほうがいいからです
軽く自己紹介し合うなどして、相手のことを少しでも知っておくと(学生なのか、仕事をしているのか、どのくらいドイツに住んでいるのかなど)試験本番あまり緊張せずスムーズにいく可能性が高いと思います。
ちなみに、試験前に別室で15分準備時間が設けられますが、その際はペアの相手と一切話すことができません。
もし事前に相手と話せなかった場合は、試験が始まって初めて話すことになってしまいます!
それはできれば避けたいですよね、、、、
話しかける勇気は必要かもしれませんが、他の受講生さんも少なからず緊張されていると思うので、話しかけられたら単純にうれしいと思いますよ!
勇気を出して、ぜひ話しかけてみてください!
ライティング(Schreiben)75分
リーディング、リスニングの後はライティングです
大問1では最低150文字、大問2では最低100文字必要ですので気を付けてください。
ライティングに合格するコツはこちらの記事からご覧いただけます
お昼休憩
ライティングが終わると、あとは自分の口頭試験の時間まで自由時間です
この時にスマホや携帯も返却されます
人によっては何時間も待たなければならないので、カフェに行くなり、お弁当食べるなりして時間を潰す必要があります。
私が受けた時は、ライティングが12時40分に終わって、口頭試験が14時半からでした。
私たちの試験場の場合は、部屋が2部屋しかなくてどちらとも口頭試験に必要だったため、自分の番が来るまで、約2時間外で待たなければいけませんでした。
一旦家に帰るほどの時間の余裕はなかったので、口頭試験でペアになった方や他の受験者とドイツ語で話していました。
いろいろなバックグラウンドの人がたくさんいて話してて楽しかったですし、おかげで口頭試験への緊張を少しほぐすことができました。
スピーキング(Sprechen)15分+15分
スピーキングテストの15分前になると、教室に通されます。
そこで、問題用紙が一枚渡されますので、15分以内に大問1、大問2でそれぞれ自分が主張したいことを箇条書きで書いていきます。
準備時間の際にも、試験官が監視しており、その際にはペア相手と話すことはできません。
試験終了
試験が何時に終了するかは受験者の数と、口頭試験が何時からなのかによって変わってきます。
ですので試験当日は予定を詰めず、1日空けておくことをおすすめします。
口頭試験後は、特に最後に集まったりすることもないので、口頭試験が終わった時点でゲーテ試験も終了となります。
まとめ
- ゲーテ試験当日に必要な持ち物
- 試験当日の会場入りから試験終了までのスケジュール
- その他気を付けた方が良いこと
をまとめてみました。
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