2020年12月、祖父の法事があるため夫と共に日本に一時帰国していました。
日本では現在、入国した方全員(国籍問わず)検疫所長が指定する場所(ホテルや自宅など)で14日間待機をしなければなりません。
そこで今回は実体験を元に2週間の滞在場所について、保健所による健康フォローアップについて、2週間の隔離期間における決まりについてまとめてみようと思います。
こんな方におすすめ
- これから日本へ帰国・入国予定の方
- 2週間の隔離期間中の保健所による健康フォローアップについて知りたい方
- 2週間の隔離期間中の買い物や散歩、守らなかった場合の罰則について知りたい方
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Contents
まずは知っておこう:2週間隔離期間の数え方
入国後の14日間待機期間は、入国日の次の日から数えて14日間と考えます。
つまり、入国した日はゼロ、入国日翌日から1日目としてカウントします。入国日はゼロカウントになりますのでご注意ください。
出国前:2週間待機する滞在場所を確保しておこう
まずは出国をする前に、日本に入国してから14日間待機できる滞在場所を確保しておきましょう。
滞在場所の例としては、自宅、ホテル(自費)、マンスリーマンション(自費)、親戚の家、友人の家などがあります。
自分の場合は実家に滞在しました。
実家が遠い、狭い、ご家族の中にご病気の方が居る場合などは親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、ご自身で予約したホテルなどにも滞在できます。
しかし、ホステルや漫画喫茶のようなトイレやお風呂など、複数の人が共同で使用する場所がある施設は対象外となっていますのでご注意ください。
またホテルなど実家や自宅以外に滞在される方は必ず宿泊先の住所や連絡先を事前にメモし保存しておきましょう。
機内で配布される書類で、2週間滞在する予定の場所の住所や連絡先を書く欄があります。機内では電波はないのでその場でググることはできませんし、日本に着陸してから記入する用ではだいぶ時間取られてしまいます。
ぜひ、滞在先の住所や連絡先はメモまたはスクリーンショットをして保存しておきましょう。
出国前:空港→滞在場所までの移動手段を確保しよう
日本に入国された方は電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使わず、滞在場所へ向かう必要があります。
いつもなら電車を使って実家に向かうところですが、今回に限って母親に車を出してもらうようにお願いしました。
一番安く済むのは、ご家族や友人に車で迎えにきてもらうことです。
誰にも頼めない場合はレンタカーもしくはハイヤーを頼む手段もあります。
厚生労働省が定める基準に満たしているハイヤー会社一覧はこちらからご覧になれます。
以下、リストに載っている東京MK株式会社のハイヤー料金(成田空港の場合)です。
東京23区 23区外 神奈川東部 埼玉県 千葉県 茨城県 30000円 35000円~ 40000円~ 40000円~ 10000円~ 45000円~ 引用元:https://www.tokyomk.com/hire-plans
うん、高いです…。(笑)下手したらそのお金で航空券買えちゃいます…。
また、自宅が関東圏以外で移動手段が確保できない場合は、空港周辺の宿泊施設等を確保して、そこで待機となります。
こちらも着陸してから宿泊先を探すのではなく、出国前に滞在場所を事前に確保しておきましょう。
保健所による健康フォローアップについて
入国時に検疫所に提出する「質問票」に記入した滞在場所の住所を管轄する保健所(例:新宿区内に滞在する場合→新宿区保健所)から、「質問票」に書いた連絡先に、電話またはメールで健康状態の確認の連絡が来るとされています。
注意ポイント
2021年1月14日よりこの「質問票」が電子化され「質問票Web」となりました。
詳細は下記のページを参照ください。
○質問票Webへの到着前入力(厚生労働省)
https://p-airnz.com/cms/assets
○質問票Webへのアクセス
https://arqs-qa.followup.mhlw.
厚生労働省のこちらのページには「毎日の健康状態を確認する」と記載されているのですが、保健所から来た連絡は2回だけでした。
また日本の電話番号をお持ちの方は保健所からの直接連絡にかわりLINEで健康状態を確認することも可能とのことです。
私は日本の携帯電話番号を持っていなかったので、入国後、記入書類の確認の際に保健所による連絡は「電話とメールのどちらがいいか」と聞かれ、「メールでお願いします」と伝えました。
保健所からの連絡:1回目(メール)
入国して2日後に管轄の保健所からメールが届きました。
体調不良があった場合は滞在している自治体保健所にまず相談をしてほしいこと、健康観察期間中は外出をしないことなど内容は注意喚起のみで毎日、健康状態を報告しなければならない等の旨は記載されていませんでした。
保健所からの連絡:2回目(電話)
それから音沙汰もなく1週間経ったところで、突然一本の電話。
管轄の保健所からでした。
内容を聞くと、成田空港行の機内でわたしたちの2列前に座っていた乗客がコロナ陽性と判明されたとのこと。
近くに座っていた私たちはもちろん「濃厚接触者」となるわけなので、突然電話がかかってきたという次第です。
保健所からは私たちのここ1週間の健康状態、そして引き続き隔離中は公共交通機関を使用しないこと、不要不急の外出はするなということ、隔離期間が終了してからまた再度確認の連絡をするということを伝えられました。
※待機期間が終わったあと言われた通り、保健所からの連絡を待っていましたが、結局かかってきませんでした…。
2週間自主隔離中の買い物は?
私たちの場合は、実家での滞在でしたので日用品や、食品、飲み物などの買い物は全て母親にお願いしました。
ですが、ホテルなどの宿泊施設で自主隔離をする場合などは、食料品を求めどうしても買い物に出ざるを得ません。
日本では現在、入国後の自主隔離はあくまで要請ですので強制ではないというところが少しグレーな部分です。
よって自主隔離中は「外出禁止」なのではなく「不要不急を避けろ」とのことなので、どうしても生活に必要な物(食べ物、飲み物、日用品など)を買いに行く場合は許可されています。
ですがだからといって必要以上に外出するのは避けましょう。マンスリーマンションなどで通販やUber Eats、ネットスーパーが利用できる場合は積極的に利用しましょう。
どうしても買い物に出かけなくてはならない場合は、人が少ない時間帯を選び、公共交通機関を使わずに行ける徒歩圏内のお店へ行きましょう。
2週間隔離中の散歩は行っていいの?
2週間外出せず、狭い空間にいるとどうしても運動不足になりがちです。
散歩に関しても、特に政府側からは「散歩をしてはいけない」という規制がないため、散歩の禁止はされていません。
私自身も人が少ない時間帯を狙って散歩に数回出かけました。もちろんマスク着用、人通りが少ない道を選んで家の近くを歩きました。
実家は田舎なので、歩いてても誰ともすれ違わず、ひたすら田んぼ道を歩いていましたが、いい息抜きになりました。
滞在先が、都心だとなかなかそうはいきませんから散歩にいくかどうかは注意が必要です。
2週間隔離を守らなかった場合の罰則は?
私たちが日本へ入国したのは2020年12月でしたが、その時点では特に罰則や罰金などはありませんでした。
ですが、2021年1月21日現在は、全ての入国者を対象に、日本の検疫措置を遵守する内容の誓約書の提出が新たに必要となりました。
<誓約書の内容>
- 入国後14日間の公共交通機関不使用
- 14日間の自宅または宿泊施設での待機
- 位置情報の保存、保健所等から位置情報の提示を求められた場合には必ず応ずる
これにより、誓約に違反した場合、日本人については氏名等が公表され得る、外国人(在留資格保持者)については氏名等が公表される+在留資格の取り消し及び退去強制手続の対象となるとのことです。
自主隔離を守らない人が増えてきたのと、感染者が急増していることから検疫が強化されたようです。
また誓約書を提出しない者に対しては、検疫所が確保する宿泊施設で14日間待機しなければならないとのことです。
詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。
外務省公式HP:https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html#section2
2週間自主隔離・待機を終えてみて
最初の1週間はあっという間でした。久々に家族と話したり、時差ボケをなおすのに必死だったり、待ちに待った日本食をたくさん食べたり。
2週間目くらいから急になんだか外に出たくてモゾモゾし始めました。
真っ暗でどんよりとした北ドイツに比べて、関東は毎日晴天だったので、こんな太陽サンサンの日に外に出られないなんて!と少しふてくされていましたが、時間があるときにしかできないこともこの2週間でできたので良い気分転換になりました。
隔離後にあった祖父の法事にも無事に間に合い、久々に夫以外の人と話せたこともあり、絶賛冬季うつだった私も太陽の力と周りの力でみるみるうちに回復していきました。
普段であれば、友人との時間を優先してしまいがちですが、今回は家族やペットとの時間が多くできたので結果良かったです。
2週間の自主隔離、辛いかと思いますがそこは我慢して耐え、なんのための隔離期間なのかということを考えて行動しましょう。
一刻でも早く元通りの生活に戻れますように。。
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