勉強したいけど家じゃはかどらない…。そんなときにおすすめなのが図書館です。
ドイツ語の勉強は普段自宅ですが、たまには雰囲気を変えてどこか違う場所で勉強したいと思うこともあります。
「日本ではよく図書館で勉強してたけど、そういえばドイツの図書館行ったことないな。。。」
時間あるし行ってみるか!ということで、既に何度か行ったことのある友人と先日ブレーメンにある図書館「Zentralbibliothek」へ行って参りました。



などみなさんが気になるようなことをまとめてみました。
Contents
ドイツ・ブレーメンの図書館
ブレーメンには全部で9つの図書館があります。
・Zentralbibliothek ←今回行った図書館
・Vahr
・Vegesack
・Gröpelingen
・Osterholz
・Huchting
・Lesum
・Hemelingen
・Busbibliothek
こちらはバスの中が小さい図書館になっている「バス図書館」です。日にちや時間によって停まる場所が違いますので詳しくは以下のページから確認できます。
公式HPより:https://www.stabi-hb.de/standorte/busbibliothek
今回私が行ったのは市内で一番大きな図書館「Zentralbibliothek」
「Domsheide」か「Schüsselkorb」で降車し、歩いてすぐのところにあります。
図書館カード「BIBCARD」とは?
日本の図書館と同じようにドイツでも本を借りる際は図書館カードが必要になります。
以下カードを発行する際に知っておいてほしい事項をまとめました。
カードは有料(割引・例外あり)
日本の図書館と大きく異なるのが、図書館カードが「有料」であることです。
わたしはてっきり最初の発行手数料だけかと思っていたのですが、なんと年間で毎年利用料25€払わなければいけないとのこと。
な。なんだと。。。無料じゃないのか。。
てかてか25€ってめっちゃ高くないか。。。
そこで公式HPやパンフレットを覗いてみると、例外または割引対象になる場合もあることを発見!以下対象者をまとめました。※それぞれを証明できる書類・滞在許可証・カードなどを必ず持参してください。
18歳未満
18歳未満は無料です。
18歳~27歳まで
18歳~27歳までの方は10€割引されて15€です。
65歳~
シニアの方も15€です。
学生
ブレーメン内にある大学・学校に通っている方は無料です。
難民
難民の方も無料です。
年金を受給している方または無職の方
公的な書類を提示すれば15€です。
「BIBCARD」と「ABO-BIBCARD」
貸出カードには2種類あります。
BIBCARD
申請時に受付でフォームに記入し、その場で年間利用料を払い発行されるカード。
1年経つと有効期限が切れ利用できなくなるので、都度更新する必要があります。
ABO-BIBCARD
申請時に受付で申請用紙とデビットカードの番号を記入した書類を渡すことにより、利用料が口座から毎年自動で引き落とされるカード。
こちらは長期滞在もしくは永住したい方におすすめのカード。口座から自動的に引き落とされるので、手間がかかりません。ですが、解約する際は6週間前までに解約する旨を申請しなければなりませんのでご注意ください。
カード発行に必要なもの
滞在許可証もしくは住所が記載されているパスポート
こちらがないとまずカードを発行してもらえませんのでご注意ください。
割引対象になるものを証明する書類またはカード
こちらがないと割引対象になりません。
年間利用料(現金)
「ABO-BIBCARD」の場合は必要ないと思いますが、「BIBCARD」を発行される場合は申請時に支払うことになっていますのでお金を忘れずに持っていきましょう。
館内の様子
1階(EG)
館内に入ってすぐにインフォメーションやコインロッカーがあります。
その奥には本の返却ができるマシーンがありました。
返却の際はカードは必要ありません。返却機の中に本を入れるだけで返却されます。
さらに奥に進むとちょっとした「休憩スペース」があります。
あまり可愛くないブレーメンの像みっけ!
おっきいチェスもありました!
この写真右に少し写っている自動販売機ではコーヒーやカフェラテなどが売っていて、どれも一杯50Cent~80Centでおいしいホットドリンクが飲めちゃいます。
こちらのスペースでは飲食もOKとのことです。
2階(1G)
図書館なのにギャラリーが。(笑)
なんとアートやオブジェも借りることができちゃいます。
誰が借りるのかって話ですが。。
小説も置かれていました。
PCが無料で使えるスペースもあります。
持ち出し禁止のものに注意
2階の受付近くに、外国人によるドイツ語学習用のラックがあります。
そこにある本は見た目もすごくきれいでつい借りたくなってしまうのはわかるのですが、その本に「青いシール(Willkommen in Deutschland)」が張られている場合は借りることができませんのでご注意ください。
これらが持ち出せないのには訳があるんです。
なぜならこの教材は「見本」だから。
本の下部を見てください。
この白いシールに「Nicht entleichbar」と書かれてあります。これは「持ち出し禁止」という意味。それでその下に書いてあるのが、教材の位置を示す番号です。
この「Spra」は「Sprachen」コーナーにあるよーってことなのです。
その「Sprachen」コーナーへは階段を数段登った3階にあります。
あとは記載されていた番号を追って行けば、自然と目当ての教材が手に入るでしょう。(※誰かが既に借りてしまっている場合もあります)
3階(2G)
語学コーナー
語学コーナーには主にドイツ語・英語・スペイン語の教材が充実していました。
<ドイツ語>
ゲーテやTelc対策になる教材も多くありました。受験を希望しているけど教材はできれば買いたくないという方にはぴったりかもしれません。
<英語>
TOEICやTOEFL、IELTS用の対策本も数多くありました。
わたしが少しきになったのはコチラ↓
ビジネス英語を学びたい人向けにDVDも置いてありました。これはいいかも。
お隣のブースには英語の本もたくさんありました。
が、日本の小説は残念ながらありませんでした。
(訂正)日本の書籍コーナーを見つけました!(2020年2月10日)
とはいえ、日本の書籍コーナーは一段のみでした(笑)統一感の無さからみてこちらの本はすべて寄付されたものだと思われます。
DVD・CD
DVDも貸し出しされてました。TSUTAYAですね。もう。
CDもずらーり。
学習スペース・PCルーム
正面が「学習スペース」で右の部屋が「PCルーム」です。
こちらの掲示板で予約が入っていない時間帯なら自由に使うことができます。
ボードゲームやカードゲーム
ドイツ人はボードゲームが大好き。
まさかのカードゲームやボードゲームも貸出できるように置かれていましたw
普段はしないけど、ホームパーティーをする予定の方でボードゲームをしたいという方にはいいかもしれません(笑)
ゲームコーナー
ゲームコーナーがありました!!もはや図書館ではない。。(笑)
中はこんな感じ。
わりと新しいプレステやXBOXなどのソフトがずらーり。
これも借りれるんだ・・・すげードイツ。
日本のマンガも
ゲームコーナーを通り過ぎると、日本のまんがを発見!
進撃の巨人ある!!!
まぁでも中はドイツ語なんですけどねぇ。。。
割と品揃えはよかったですよ!ドイツ語学習のついでに日本の漫画を読みたい方はぜひ。
4階(3G)
子ども向けコーナー
4階は「Kinderbibliothek」と言って、子ども向けのコーナーになっています。
こどもサイズのソファーやキッズスペースも完備されていました。
ドイツにはいろんな国のバックグラウンドを持つお子様がいるので、ドイツ語だけでなく他言語の絵本なども数多く置かれていました。
こちらにも日本のマンガ
またまた「日本のマンガ」コーナーがありました☆
ワンピースやコナンなどがありました。
貸出の方法
日本の図書館と違い、ドイツの図書館のいいところは機械を使って簡単に貸出・返却できることです。
貸出はこちらの機械から手続きできます。こちらの機械は各階に設置されています。「Ausleihe」というサインを見つけてください。
まずはカードの裏のバーコードを機械に読み取ります。
そのあと、本をデスク上にある「グレー」の部分に本のバーコードをスキャンします。
すると写真のように、画面上に本が追加されます。
すべて本をスキャンしたら、最後に「Abmelden」を押します。
するとレシートが出てきますので、忘れずに持っておきましょう。
以上で、貸出完了です。
本は何冊まで借りられる?
探したのですが、正直情報ははっきりわかりませんでした。
詳しく知りたいかたは、直接「インフォメーション」でお聞きください。
ですが貸出手続きをしている方たちを見たところ、平均でみなさん、6-7冊は借りていましたよ☆
本の貸出期間はどのくらい?
本の貸出期間は3週間です。
貸出した際に出るレシートに返却期限が書いてありますので、なくさないよう保管してください。
延滞した場合は?
日本の図書館と違うところが、延滞した場合は延滞料が発生するという点です。
返却期限が過ぎた場合は、1日毎に30セント徴収されますのでご注意ください。
その他設備
トイレ
お手洗いも無料で使用できます。
無料なので汚いかと思っていましたが、予想以上にきれいでした☆
車いすの方用もありました。
コピー機
コピー機も各所にありました。
以下が値段です。
WIFI
無料で使えるWIFIもありました。
パスワードも入らず、すぐ接続できます。
特に支障もなかったので、学習や仕事に大いに役立ちそうです。
VRゲームコーナー
2階にはVRゲームコーナーもありました(笑)
ここ、ほんとに図書館なのか?w
フリーマーケット
1階(EG)の休憩スペース近くには、中古ソフトや書籍が激安で購入できるコーナーがありました。
開館時間
さすがドイツ。図書館も日曜日は閉まってしまいます。残念。
基本的には10:00‐19:00ですが、水曜日は13:00~、木曜日は9:00~、そして土曜日は早めの17:00に閉館します。
まとめ
私は今回貸出カードを作りませんでした。
なぜなら、有料だからです。
私の年齢の場合、15€を年間で納めなければなりません。
もし自分が学生だったら絶対に発行してもらっていました。だってその場合は無料ですから。
でも15€年間で払って、頻繁に本を借りるかというとそれは無いと思ったからです。
もちろんカードが無くても、入館&本を読むことはできます。勉強もできます。
もし、本を借りて家でじっくり読みたいという方はカード発行をおすすめしますが、
私の場合はカード無くても十分だと感じたので作りませんでした。
本だけでなくアートやゲーム、CD、DVDなどなんでも借りられる図書館は初めてでした(笑)
また図書館の雰囲気も、日本では「シーン」としていて緊張感がありますが、こちらの図書館はみんな「リラックス」して物音もそこまで気にしていない様子でした。
普段はWIFI環境や節約のため、家で勉強&仕事をしていますが、図書館が思いのほか快適だったので、息抜きにたまには場所を変えてみようとおもいます☆
ドイツ在住の方でまだ図書館へ行ったことが無い方は是非足を運んでみてください♪
意外な発見があるかもしれません。
それでは
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